トルコ政府が事態を掌握、クーデター鎮圧へ  161人死亡・2839人拘束

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 7月16日、トルコ軍部の一部勢力によるクーデターの試みは、エルドアン大統領(写真)の呼びかけで市民がデモに繰り出したことで、反乱勢力の戦車などの放棄が相次ぎ、収束に向かっている。イスタンブールの空港で撮影(2016年 ロイター/Huseyin Aldemir)

[イスタンブール/アンカラ 16日 ロイター] - トルコで軍部の一部がクーデターを試みたが、エルドアン大統領の訴えで市民がデモに繰り出し、政権への支持を訴えており、反乱は抑えられつつある。

南西部で休暇中だった大統領は16日の夜明け前にイスタンブールに戻り、アタチュルク空港近くで支持する群衆に応えた後、緊急記者会見において、事態は「国家への反逆」であり、重い代償を払うことになると述べた。関与した者の逮捕が進んでおり、いずれ幹部にもおよぶ可能性を指摘した。

この後アタチュルク空港は政府系兵士が掌握した。

当局によると、この試みで少なくとも60人が死亡した。

米国のケリー国務長官はトルコ外相に電話し、民主的に選ばれた文民政権での支持を表明した。

トルコ軍の一部が試みたクーデターで、多数のトルコ軍司令官が拘束されていると、同軍参謀総長代行が16日明らかにした。

参謀総長代行はCNNトルコで放送された会見で、クーデターは失敗に終わり、再び起きることはないと語った。

トルコでは、現地時間の15日から16日にかけ、軍の一部勢力がクーデターを試み、首都アンカラなどに部隊を展開。当初、テレビ放送や電子メールなどを通じ、国政を掌握したとの声明を発表したが、エルドアン大統領の訴えで市民がデモに繰り出し、政権への支持を訴えており、反乱は抑えられつつある。

ユルドゥルム首相は16日にアンカラで記者会見し、今回のクーデター未遂に関連した衝突で、161人が死亡、1440人が負傷したと述べた。

トルコ軍部の一部勢力によるクーデターの試みは、エルドアン大統領の呼びかけで市民がデモに繰り出したことで、反乱勢力の戦車などの放棄が相次ぎ、収束に向かっている。政府系軍は散発的に残った勢力の鎮圧を進めている。

今回の騒動により、多くの民間人も含めて161人が死亡した。

政府関係者によると、軍司令官の一部が依然として人質となっているが、政府は事態は掌握していると宣言した。反乱に関係したとして兵士から上級幹部まで2839人が拘束されている。

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