5000カ所!中国に「起業支援センター」乱立 これは隠れ不動産バブルなのか
ベンチャーキャピタリストによると、新興企業は、既に成功しているイノベーションセンターがあり、有望な市場を持ち人材が見つけやすい場所に引き寄せられる。
新興企業が集まる5大都市は珠海、北京、広州、上海、深センとなっている。地方にいきなりイノベーションセンターをつくっても有力な新興企業が生まれたり、集まったりすることはないとみられている。
また、専門家によると、中国の起業文化を妨げる要因も存在する。
親は安定した職に就くことを求めている
中国の若者は安定した職に就くことを求める親からのプレッシャーにさらされており、起業はリスクが高すぎるとみられている。
北京で入居率85%の民間コワーキングスペースを運営しているボー・イーチュン氏は、暗記中心で創造的思考の発達を妨げる中国の教育システムにも問題があると指摘。「教育水準が高まらなければ、イノベーションも高まらない」と話す。
前出のバオ氏は、たとえこれら全ての要素が原因だとしても、政府が元起業家やベンチャーキャピタリストと協力すれば成功する可能性は高まると指摘。「政府自身が投資決定を行ってはうまくいかない」と語った。
(Sue-Lin Wong記者 翻訳:川上健一 編集:加藤京子)
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