朝日新聞のツイッター、中国で人気の理由

中国で「日本発」を売りにしてはいけない(下)

次に、どんな「How」で勝負するか?

これは「郷に入っては郷に従え」に尽きます。つまり中国式のコミュニケーションができるかできないかで差がつきます。日本企業は往々にして「What」で日本をアピールし、「How」を日本式で勝負する結果、何も伝わらず、ブランドを知ってすらもらえないという失敗をおかします。

「What」が普遍的でユニバーサルな価値を備え、本当にいいものであるなら、今度は「How」の部分を中国式に変える必要があります。

100万人を超える朝日新聞のフォロワー

ただし、中国式の「How」、つまりコミュニケーション方法は日本人にはかなりやりにくい部分が多いので、中国において中国式のコミュニケーション方法を採り、受け入れられている日本のブランドとして、朝日新聞の中国版ツイッター(ウェイボー、微博)を紹介します。2011年2月から開始して、フォロワーは12年12月現在で、新浪・QQの両ウェイボーを合わせると100万人以上います。

「フィナンシャルタイムズ(以下、FT)」と「ウォールストリートジャーナル(以下、WSJ)」の中国版ツイッターもありますが、それぞれフォロワーは120万人、135万人です。中国には、中国語版の「FT」も「WSJ」もあり、これら2誌とも日本とは比べものにならないほど読まれており、ビジネスリーダーにとっての影響力もあります。

これら2誌には及びませんが、日経新聞や共同通信の中国版ツイッターのフォロワーが1万人以下であることを考えると、朝日新聞は大健闘していると言えるでしょう。

この朝日新聞がまさに中国式のコミュニケーション方法を採っています。それは、ウェイボー(中国版ツイッター)は、結局個人同士のコミュニケーションのツールの延長線上にあるという基本原則に忠実だということです。

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