英国EU離脱でも株価上昇!202社ランキング

下がる日経平均を尻目に逆行高した銘柄は?

Brexitの余波で日経平均は急落に見舞われたが、個別では株価が上昇している銘柄もある(撮影:今井康一)

英国のEU離脱(Brexit)に、日本を含む世界の金融市場が動揺した。離脱派の勝利が伝えられた6月24日の日経平均株価は、前日比1286円安の1万4952円に沈み、約4カ月ぶりとなる1万5000円割れに見舞われた。2015年末の終値1万9033円からの下落率は実に21.5%。その後の反発も長くは続かず、Brexitショックが尾を引いている。

ただ、個別銘柄に目を転じると逆行高を演じた銘柄も少なくない。そこで6月27日以降に今年の年初来高値を更新した銘柄のうち、2015年末終値から年初来高値までの上昇率が高い順にランキングを作成した(集計期間は6月27日~7月6日)。

昨年末からの上昇率が4.7倍の銘柄も

首位の平田機工は、自動車や半導体向けなどの生産設備を手掛ける。2017年3月期の純利益は前期比34%増の23億円と07年3月期以来の過去最高を見込む。株価は年明け以降、一貫して上昇トレンド。昨年末終値からの上昇率は374%(4.7倍)に達した。

2位のインスペックは、精密プリント基板の最終外観検査装置などを手掛ける。前2016年4月期の営業益は1900万円の赤字となったが、6月10日に今2017年4月期は同1億7000万円の黒字化見通しを発表。これを好感して株価は急騰した。

ランキング上位に顔を出しているのは中小型銘柄だ。大型銘柄は輸出比率が高く円高が業績にマイナスに働くことに加え、海外投資家の株式保有比率が高いので、グローバルでショックが起きたときは株価の下落に巻き込まれやすい。

今年前半に株価が上昇している銘柄の大まかな傾向としては、①中小型、②内需系(売り上げのほとんどが国内で立つ)、③業績好調の3条件がそろっていることが挙げられる。

Brexit後も年初来高値を更新した銘柄は、全体相場の値動きと逆相関する可能性がある。たとえば日経平均が上昇している間は資金が大型株などに流れるため、高値更新銘柄は利益確定売りに押されて下がるといった具合だ。一方、全体相場の軟調が続けば、高値警戒されながら資金の逃避先として上昇が続くことも考えられるだろう。

次ページ2015年末からの株価上昇率 1位~50位
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