日本で児童ポルノ犯罪者の更生が難しい理由 刑務所の更生プログラムも効果薄…

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性犯罪者への再犯防止支援が乏しいのが現状(撮影:今井康一)

「友人はたくさんいましたが、(児童ポルノのことは)しゃべれない。闇の部分を自分一人で抱えるしかありませんでした」

証言台の被告人は、真面目そうな中年男性だった。聞けば、元妻との間に2人の子どもがおり、事件の数カ月前までは結婚目前だった恋人もいたという。しかし、その裏で女児に対する暗い執着を抑えられなかった……。

ネットのアダルト掲示板に10歳未満と見られる少女の裸画像など4点をアップしたとして、児童ポルノ法違反の罪に問われた無職の男性の裁判で、東京地裁は6月29日、「身勝手としか言いようがない」として、懲役1年4カ月(求刑・懲役2年)の実刑判決を下した。

「収集することに快感があるのかもしれない」

当記事は弁護士ドットコムニュース(運営:弁護士ドットコム)の提供記事です

男性が児童ポルノの収集を始めたのは2014年。匿名通信システム「Tor」を使い、海外サイトからダウンロードを重ねてきた。2年ほどで児童ポルノと疑われる「コレクション」は5万点を超えたという。

男性は6月16日に開かれた公判で、収集の理由について以下のように語っていた。

「ダウンロードだけでも違法なのは知っていました。表立ってしなければ、見つからなければ、という甘い考えがありました。これまでもヒーローもののフィギュアなどを集めていて、収集することに快感があったのかも知れません。自分は収集癖が強い」

2016年に入って、ネットの掲示板に児童ポルノ画像をアップロード。「好意的な反応をしてくれる人もいて、妙な仲間意識を感じていました」といい、計4回繰り返した。画像を発見したサイバーパトロールが、IPアドレスから男性を割り出した。

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