「電車非常ボタン」意外に違う各社の緊急対応 トラブル発生!すぐ停車?次の駅まで走行?
非常通報ボタンが押された場合の対応は、駅構内や駅と駅の間など、走っている場所によっても異なる。列車がホームにかかっている駅発車直後の場合は、ほとんどの鉄道がすぐ停車することを基本としている。一方、駅と駅の間を走行している際にボタンが押された場合は「その場で停車する」か「次の最寄り駅まで走って停車する」あるいは「状況に応じて対応する」と、鉄道会社によって対応に違いがある。
原則はあるが臨機応変に対応
地下鉄はメトロ、都営ともに次の駅まで走ってから対応するのを基本としているが、これは「火災などの場合はトンネル内で停まると危険」(東京メトロ)「トンネル内で停まるより、駅に到着してから対応したほうが確実」(東京都交通局)なためだ。
また、直ちに停車して対応するとしている鉄道会社でも「トンネル内や橋の上は避けて停まる」(小田急)のが基本だ。小田急では、車内が混雑しているラッシュ時など、ボタンが押された車両まで乗務員が確認に行くのが困難な場合についてもその場で停車はせず、最寄りの駅まで走った上で対応するという。
さらに、西武は「異音やドアが開いていることを知らせるランプが点灯するなど、明らかな異常があれば停車し、それ以外では次の駅まで走行する」という方針で、どちらかといえば次駅まで走行して対応する方法に近い。実際のところ、各社ともトラブルの内容や状況に応じて臨機応変に対応しているのが実情といえそうだ。
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