KDDI、大規模通信障害の教訓 スマホ急増でトラブルの影響は甚大に

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技術統括本部運用本部長の内田義昭氏は、信号制御装置のタイマー改善やサーバー増強、ソフトウエアの不具合修正などで対策を講じると説明。1月末までにはネットワーク全体の点検を完了させると説明した。「利用者の皆様に本当に申し訳ない。個々の装置は問題なくても、各装置の連携など、ネットワーク全体を総点検しなければならない。1億~2億円の費用をかけ、これまで以上に試験などの対策を強化する」と話した。

認証決済システムのトラブルは対策が完了

また、1月1日に2度発生した「au ID」認証決済システム(決済や年齢認証、加盟店向けの管理機能、そのほか会員機能など)の障害についても、メモリ割り当ての設定が不適切で、システムに大きな負荷が生じたためと説明された。こちらはすでに予防措置を含めた対策が完了しているという。

今回起こった通信障害はKDDIのネットワーク自体の問題で、スマホ移行によるデータ通信量の増加が直接の要因ではなかった。ただし、スマホ契約者が急速に増加する状況では、これに比例して障害が発生した場合の影響度も大きくなる。KDDIには、さらに信頼できるネットワークの構築が課題となりそうだ。

田邉 佳介 東洋経済 記者

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たなべ けいすけ / Keisuke Tanabe

2007年入社。流通業界や株式投資雑誌の編集部、モバイル、ネット、メディア、観光・ホテル、食品担当を経て、現在は物流や音楽業界を取材。

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