ユニバーサルが比カジノ報道で朝日にも抗議 ロイターに続き法的措置検討か

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フィリピン・マニラでのカジノリゾート建設に関連し、ロイターによる不正資金疑惑報道に対して訴訟を提起したパチスロ大手のユニバーサルエンターテインメント(以下ユニバーサル、写真は東京・有明の本社)が、今度は朝日新聞の報道に対して抗議を表明した。

ユニバーサルは1月7日、昨年12月30日と31日付け朝日新聞に掲載された「比カジノ進出、高官接待」との記事に対する見解を発表。「朝日新聞が同記事で報道している各事項は、法的根拠を欠くばかりでなく、紛争の一方当事者の悪意に基づく主張を偏重したものであって、不当な報道である」と断じ、「一連の報道は悪意に満ちたものであり、当社と致しましては断固抗議するとともに……同社に対し法的措置をとることも検討致します」としている。

朝日新聞の記事は、フィリピンでのカジノ開発に関連してユニバーサルが、「現地でカジノ免許の許認可権を持つフィリピン政府高官らに対し中国・マカオや米国・ラスベガスのホテルで接待を繰り返していた……接待費は2011年までの3年間で約11万米ドル(約946万円)にのぼった」とする内容。

同紙では昨年12月30日付け朝刊の1面トップと2面で詳しく掲載。31日には3面で「カジノ用地を違法取得」と題する記事を掲載した。

ロイター報道後には株価が2割安に

ユニバーサルは、昨年11月16日と同30日にロイターが報道したマニラでのカジノリゾート建設に絡む不正資金疑惑記事について、12月4日午前に「一連の報道は悪意に満ちたものであり、当社と致しましては断固抗議する」などとする見解を発表。同日夕方にはロイターと同社の記者・編集者に対し、損害賠償の一部請求訴訟を東京地裁に提起したと発表した。

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