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錦織圭「ナイス、卑怯!」で育てられた戦略脳 つねに裏をかく「if then思考」の凄み

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「どっちだ?って思っているのが普通じゃない? テニスはだまし合いだよ。どこに来ても取れるぜ、どこにでも来いやって構えてたらいいんちゃうん? それが普通じゃん」

テニスはどちらかといえば、「あまのじゃくな人間」が勝つスポーツだと柏井コーチは言う。だから、このようにして裏をかく快感を覚えてもらいながら、相手がやってくることを読む洞察力を鍛えるという。

判断材料がパッと出てくるのが「戦略脳」

また、テニスの構えについてはパソコンの操作に例える。完全に電源が切れている状態ではなく、いつでも電源は入っていてスタンバイしている状態がいちばんいいという。

「(パソコン画面で)アイコンをクリックすると、すぐなにかの画面がパッと立ち上がるようなイメージです」

ここぞと思ったときに「ブレイクポイント」、「ブレイクチャンス」「ブレイクピンチ」みたいなアイコンをクリックすると、「ここは粘る」とか「ここは攻める」といった判断材料がパッと画面に出てくるような選手が、戦略的な頭脳「戦略脳」の持ち主だと柏井コーチは考えている。

さらに、どんな場面でも対応できるフォルダがあって、しかも整理されている。それがいつでも起動できるようにされた状態が望ましいという。

錦織の「戦略脳」は、ほかの子供とは違っていたという。「もっと卑怯なことがないかな?」と考えている様子が見えたそうだ。

錦織独自のアイデアが飛び出すと、柏井コーチはこう言ってほめた。

「それ、卑怯くさいねえ」「ナイス、卑怯!」と言われた錦織は、とても喜んだという。

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【戦略的な感覚を磨いたほうが楽しい】

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