「近畿」ブロックでは、草津市(滋賀)が4年連続でトップとなった。2位は芦屋市(兵庫)で昨年と変わらず、3位は甲賀市(滋賀)が昨年5位から順位を2つ上げてトップ3入りを果たした。
草津は若い世代の流入が目立つ
草津市は、全国順位が今年20位で昨年14位から若干下げたものの、ブロック内トップの座は変わらなかった。
滋賀県の南東部に位置し、県庁所在地である大津市の北部に隣接。鉄道利用で京都市へ約20分、大阪市内へも50~60分で行くことができ、交通アクセスがよい。人口は約13.7万人。滋賀県内では大津市に次いで多い。ここ数年は人口・世帯数ともに増加し続けており、若い世代の流入が目立つ。「利便度」が全国5位、「快適度」が26位で、この2部門が寄与している。
2位の芦屋市も全国順位は若干下げたものの、ブロック内順位は昨年と変わらなかった。神戸市の東部に隣接し、大阪と神戸の中間に位置する。人口は約9.5万人。日本有数の高級住宅都市として知られ、住民の所得水準は高い。「富裕度」が全国16位、「利便度」が43位で、この2部門が寄与している。
3位の甲賀市は、全国順位は1つだけ下げたものの、ブロック内順位は昨年から2つ上げてトップ3入りを果たした。滋賀県の東南部に位置し、大津市の東部に隣接。京都府、三重県とも境を接し、大阪と名古屋のほぼ中間地点にあたる。人口は約9.0万人。内陸工業都市として発展してきた。「利便度」が全国99位、「住居水準充実度」が143位で、この2部門の評価が相対的に高いが、全5部門が全国平均を上回っており、バランスが良い。
滋賀県勢が今回もトップ10に5都市もランクインした。滋賀県は全国でも数少ない人口増加県の1つ。2015年国勢調査によれば、5年前の2010年から人口が増加した都道府県は全国47都道府県中わずか8都県しかないが、その中の1つが滋賀県で、近畿圏では唯一の存在となっている。人口の増加(流入)が、住宅着工戸数や税収の増加などにつながって、ランキングにもその良い効果が反映されていると考えられる。
近畿ブロック各府県のトップは、滋賀が1位の草津市(全国20位)、京都が30位の福知山市(全国176位)、大阪が5位の箕面市(全国53位)、兵庫が2位の芦屋市(全国30位)、奈良が10位の生駒市(全国64位)、和歌山が43位の御坊市(全国279位)であった。
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