住みよさランキング最新の「富裕度1位」は? 「安心度」「利便度」など5部門別を一挙紹介

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「安心度」トップは倉吉市(鳥取)

福祉の充実度などを示す「安心度」では、倉吉市(鳥取)が昨年に引き続き1位となった。

倉吉市は鳥取県の中央部に位置する人口約4.9万人の都市。採用指標の「介護老人福祉施設・介護老人保健施設定員数(65歳以上人口当たり)」が全国1位、「病院・一般診療所病床数(人口当たり)」が37位、「保育施設定員数-待機児童数(0~4歳人口当たり)」が78位、「出生数(15~49歳女性人口当たり)」は昨年69位から今年は220位と順位を下げたものの、いずれも全国平均を上回っており、トップの座を守った。

2位は阿蘇市(熊本)。昨年7位から順位を5つ上げ、トップ3入りを果たした。「病院・一般診療所病床数(人口当たり)」が23位と評価が高く、「出生数(15~49歳女性人口当たり)」が昨年105位から今年は66位と順位を上げたことが寄与し、トップ3入りを果たした。

3位は安芸高田市(広島)。昨年44位から大きく順位を上げた。出生数が増加したことがその要因。「出生数(15~49歳女性人口当たり)」の順位は昨年551位から今年は117位と大きく上昇した。

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「安心度」は西日本勢が強く、その中でも目立つのが九州・沖縄の市で、トップ10内に7市、トップ30内に17市がランクインしている。九州・沖縄地方は人口当たりの医療施設・介護施設が他の地域にくらべて豊富であること、また出生率が全国平均を上回っていることなどが背景にある。

なお、今回のランキングを算出する際に用いた採用指標の年次(時点)は、いずれも2015年以前のものであるため、今年4月に発生した熊本地震の影響はない。

「利便度」は野々市市(石川)が5年連続トップ

主に買い物の利便性を示す「利便度」は、今年もまた野々市市(石川)が1位となった。2011年11月に単独で市制施行した金沢市の南部に隣接する石川県内でもっとも新しい市。人口は約5.5万人(2015年国勢調査(速報))で、住民は若い世代が多い。「小売業年間販売額(人口当たり)」と「大型小売店店舗面積(人口当たり)」の両指標ともに全国1位となっている。

続く新宮市(和歌山)も昨年に引き続き2位。「大型小売店店舗面積(人口当たり)」では全国1位、「小売業年間販売額(人口当たり)」は昨年の34位から41位へと若干順位を下げたが、2位の座を守った。

3位は総合ランキングで1位の印西市(千葉)が昨年5位から順位を上げて3位に入った。印西市も「大型小売店店舗面積(人口当たり)」が全国1位である。

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