鳥取の小さなIT企業に転職者が殺到するワケ 地方にあることはまったくハンディじゃない

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人口最少の県、鳥取のIT企業に仲間が集まる理由とは?
本社は鳥取、開発拠点は各地方にあるにもかかわらず、その門をたたく者が後を絶たないIT企業がある。ニアショア開発を主事業として、地方でITの新しい形を追求する株式会社LASSICだ。地域連携の取り組みも盛んで、鳥取県の智頭町(ちづちょう)、岩美町(いわみちょう)とのパートナーシップをはじめとして、全国の地方自治体からのオファーが後を絶たない。
同社にとって、地方にあることはまったくハンディキャップではない。その地域にいる強みを最大限に活かし、新しい働き方の形を全国に問いかける。自分が自分「らしく」生きられる形を提案し続ける同社を迫った。

鳥取から始まる新しい仕事のカタチ

当記事はBizreach Regional の提供記事です

歩けばキュッキュッと音がする鳴り砂や砂丘で有名な都市、鳥取県。人口が全国最少の県(2014年時点)としてメディアに取り上げられることも多いこの県の県庁所在地である鳥取市に、LASSICは本社を構えている。

IT企業は都市部にあるほうが効率が良い、という常識は同社には通用しない。主力事業であるニアショア開発は地方にあるからこそ有効なビジネスモデルである。「砂丘LAB」と名付けられたこのサービスはチケット駆動型であることも好評。利用企業数が30社を超え、全国の大手企業からベンチャー企業まで広く利用されている。

「砂丘LAB」はシステム設計から開発、運用までを各地方拠点で受託する、いわゆるニアショア開発サービスのことである。業務をタスクレベルに分割し、管理を行う「チケット駆動型」の開発スタイルを取り入れており、小さな業務単位から委託できることが大きな強みだ。

また、開発拠点が全国複数箇所にあるため進行管理をすべてクラウド上で行うことになり、細かな指示もデータとして残るため、開発者による品質の差異が少なくなる良さもある。

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