晩婚化と男性不妊の切っても切れない関係 女性だけに原因を求めてはいけない

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・スタチン系

血液がドロドロになる動脈硬化や脳血栓などを防ぐ、いわゆる抗コレステロール剤。「コレステロールはホルモンの原料で、減量させると、男性ホルモンも低下し、精子の状態が悪化するという症例が報告されております。しかし、影響は可逆的なため、中止すれば回復が見込めます」(多田佳宏氏)

・チガソン

皮膚病である乾癬に用いる。チガソンを発売している中外製薬によると、モルモットを用いた動物実験で、精子形成の機能に異常を起こす症例が報告されているので、投与中及び投与中止後、少なくとも6か月間の避妊が求められる。

・ザラゾピリン

潰瘍性大腸炎に用いる。ザラゾピリンを発売しているファイザー製薬によると、精子数減少、精子運動性低下にも影響するとされているが、可逆的のため、2~3カ月間服用を中止すれば回復するとされている。

男性もブライダルチェックを

女性不妊に対し、男性不妊を取り巻く環境はまだまだ未整備といえる。しかし、昨今男性不妊に対し、助成金を補助する自治体も増えてきており、男性不妊に対する理解も深まってきているようだ。精子検査は約1万円。子供をいつかは持ちたいと思っている人にとっては、決して高くはないはずだ。

松庭 直 フリージャーナリスト

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まつば なお / Nao Matsuba

大手出版社の編集記者を経てフリーに。専門は生殖補助医療、地方問題、韓国・竹島問題。

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