上海ディズニー開園迫る、ウリは中国風演出 ディズニー史上最大のメインキャッスル

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米テーマ娯楽協会会員でAECOMアジア太平洋バイスプレジデントのクリス・ヨシイ氏は、中国のテーマパーク市場は「それほど遠くない将来」に米国市場を上回ると予想する。

中国企業では、海昌海洋公園<2255.HK>が中国最大のマリーンパークの開園を計画している。大連万達集団(ワンダ・グループ)も中国南西部で「旅行都市」の建設を始めるなど大型観光施設に力を入れている。

テーマパーク間の集客競争は激化しており、ディズニーが競争に勝てるかは不明。実際、上海よりずっと小規模の香港ディズニーランドは苦戦している。2008─11年の間に38億香港ドル(4億9000万米ドル)の損失を計上。2012年には黒字転換したが、15年には再び赤字に転落している。

子供たちの関心はミッキーよりも灰太狼

競争相手は他のテーマパークだけでない。ミッキーやドナルドといったお馴染みのキャラクターが、どれだけ中国の子どもたちの心をつかむことができるのかは分からない。中国で今人気があるキャラクターは、「ブーニー・ベアーズ(Boonie Bears)」や「灰太狼(Big Big Wolf)」といった中国独自のキャラクターで、好きなキャラクターを描くように言うとミッキーやドナルドを描く子はほとんどいないという。

上海ディズニーランドのミッキーとミニーの顔は、中国アニメのキャラクターにより近くするため、オリジナルよりもソフトで丸く作られているという。

中国文化をところどころに取り入れている上海ディズニーランドだが、他のディズニーランドと変わらない点もある。アトラクションを待つ長蛇の列だ。試験オープン中に来園者からは既に、あまりの長い列に不満がもれていた。

 

(Adam Jourdan記者 翻訳:伊藤恭子 編集:加藤京子)

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