「ユニクロ」の株価がいつまでも高すぎる理由 「トヨタ自動車」よりも実は5倍も割高?

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ファストリの日経平均に占める構成比率は、6月10日時点で7.04%である。日経平均は225銘柄から構成されるが、同社の構成比は圧倒的に一番高い。1銘柄だけで日経平均を大きく動かすこともある(225社もあるのだから225分の1になるわけではない。日経平均は株価の高い銘柄が、株価の低い銘柄よりも構成比率が高くなる(計算方法などはこちらのHPなどを参照)。

ちなみに、ファストリに続いて日経平均の構成比が大きいのは、KDDI4.42%、ソフトバンク4.25%、ファナック3.95%などである。

では、これによって、どんなことが起きるのだろうか。日経平均先物を売買する投機筋は、株式現物ではファストリ・KDDI・ソフトバンク・ファナックを集中的に売買することで、日経平均に与える影響が大きくなることを知っている。これらの銘柄は、日経平均急騰・急落の思惑で乱高下することもある。

逆に、時価総額(発行済み株式数×1株あたりの株価で計算)が大きいわりに、日経平均の構成比が非常に小さい銘柄もある。たとえば、みずほフィナンシャルグループがそうだ。時価総額は6月10日時点で4.1兆円と、ファストリの3.2兆円よりも大きいのだが、株価が163.3円と低いので、日経平均の構成比はわずかに0.039%と、なんとファストリの約180分の1しかないのだ。

これはどういうことかというと、みずほが1日で18%値上がりしても、日経平均に与える影響は、ファストリが0.1%値上がりするのとほぼ同じということだ。

いびつすぎる日経平均が、ファストリを高止まりさせる

日経平均は、日本株を代表する指数であり、運用のさまざまな現場で幅広く利用されている。日経平均インデックスファンドや日経平均に連動するETF(上場株式投資信託)は、個人投資家に人気を博している。最近は日経平均の2倍の値動きをする「ダブル・ブル・ファンド」(ブルは強気の意味)の残高も大きく伸びている。

これらのファンドは、みな機械的にファストリに投資していることになる。たとえば、日経平均インデックスファンドを100万円買うと、自動的にファストリを7万円買ったのと同じである。日経平均に連動して2倍の値動きをするダブル・ブル・ファンドを100万円買うと、ファストリを14万円買うのと同じ効果がある。

ダブル・ブル型ETFには、残高が6400億円に達しているものもある。このファンドだけで、ファストリを約900億円買っているのと同じ効果がある。

こうした日経平均連動運用の増加が、ファストリの株価を高止まりさせている可能性は高い。株は、長期的にはファンダメンタル(企業業績)で動くが、短期的には需給で動くからだ。

最近、ファストリの米国事業が赤字に転落したことが、話題になった。もちろん、アジアでの成長性は変わらないが、欧米で稼ぐビジネスモデルの確立はまだ道半ばの印象だ。それでも、ファストリのPER評価は高いままだ。日経平均連動運用の人気が落ちない限り、ファストリの高評価は続くと考えるべきだろう。

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