女性が輝かない会社は裁量と対話が足りない

先進企業「P&G」に学ぶ3つのポイント

いくら休暇制度を整えても、評価制度を整えても、最終的には働いているのが人間同士である以上は、日頃のコミュニケーションがカギになります。

「今日、子どもが熱を出したので休みます!」とチーム全体が多忙を極める際に権利だからと主張することと、普段からチームのほかのメンバーがお子さんの様子(熱を出しやすい、お子さんの顔を知っている等々)をよく聞いている、実際に会ったことがある、あるいはその人の仕事ぶりをよく認識している場合と、どちらが周りの人たちが受け入れられやすいかは自明のことです。

P&Gでは、1~2週間に1回、30分から1時間ほど、上司と部下のface to faceのミーティングが持たれています。部下は“放ったらかし”にされるのではなく、きちんとミッションを達成するために、つねに上司と連携を取りながら、進むことができるようになっているのです。

女性が働きやすい職場として完璧にも見えるP&Gの施策ですが、現場ではまだまだ悩みもあるようです。特に突発的に発生する仕事の「穴」をどう埋めるかということに加え、女性が役員層にまで実質なれるのかということ、また、みんながパーソナルな面でも充実しているか、などということです。

誰一人として同じ人はおらず、またさまざまな国籍の人たちが入ってくるP&Gだからこそ、多様な視点があるとイノベーションが進む、という考えが根底にあります。日本の企業でも、他社が取り入れた仕組みで「使える」ところは積極的に採り入れるとともに、会社まかせにするのではなく、一人ひとりが働きやすく会社に貢献していくにはどうしたらいいか、という自分事として積極的に制度や仕組みを創っていこうとすることが一番の近道になります。

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