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NTT、「IFRS導入」で浮かび上がる戦略の重点 会計基準変更で巨額の増益メリットを享受

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しかし、話はこれで終わらない。NTTは将来を見据え、今期4600億円を費用計上する予定だ。どういうことなのか。その中身は2つある。

一つは旧世代の通信設備を通常よりも速く償却する「加速度償却」。税金を余計に払ってでも、早期に処理する方法だ。これは、4800億円の余裕があるうちに手を打つことで、将来の償却負担を減らす狙いがある。

もうひとつは、通信設備の「未償却残価(10%分)の償却」である。こちらは、定率法だとどうしても残ってしまう未償却の資産を、IFRS導入前に償却するというもの。そうしなければ、IFRS移行時に減損というマイナス要因として、のしかかりかねないからだ。いずれも移行前に不安の芽をつぶす、鵜浦社長の深謀遠慮が見え隠れする。

来期も3000億円台の増益要因

さらに鵜浦社長は、4600億円の枠について「すべて使うとは限らない」ともしている。NTTの今期営業利益計画は前期比820億円増の1兆4300億円。同社は最低線の数字としているが、仮にこれを下回りそうな場合、いくらかを翌期以降に持ち越し、何としてでも増益を確保する構えだ。

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