11月12日、キューバ戦の日本代表に選出された角中は、報道陣に「本戦もメンバーという気持ちは?」と聞かれると、実に彼らしい答えを口にした。
「多少は……。ないけど、あると書いておいてください(笑)」
独立リーグにいた頃から、ロッテや日本代表でプレーする今も角中は変わらない。周囲に惑わされず、自身が野球選手として成長することしか考えていないのだ。無心で立身出世伝を描いている彼の姿は、第三者からすれば、実に夢がある。ロッテの伊東監督が言う。
「独立リーグでプレーしている人も、『俺らも頑張れば』と感じると思う。角中が日本代表のユニフォームを着ることで、いろんな影響がある。救われる人もいると思う」
独立リーグはもちろん、野球にかかわるすべての人にとって、角中勝也は刺激的な存在だ。彼のプレーする姿には、実に明確なメッセージが込められている。
素直な心で、実のある努力をした者が最後に勝つ――。
文字にすれば陳腐かもしれないが、これほど真実をとらえた言葉もない。
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