速報!改正TOEICの傾向を徹底検証する

第210回のリスニングはこう変わった

改定後のリスニング問題、パート3、4では、単純にリスニングをするだけではなく、図や表を参照しながら聞くという問題が投入されました。この形式に慣れていないという点では以前の慣れ親しんだ旧式形式よりも難しく感じたかもしれませんが、それは受験者個人の慣れの問題であって、テストが難しくなったということではありません。単語のレベル、文章の長さ、設問の複雑性など、これまでのテストとほぼ同じレベルといえます。

たとえばtransfer、quarterという単語が上記の問題では出てきていましたが、これらは旧式の問題でも頻出していた単語です。図が出てきたわけですが、逆に言うと、図で視覚的に情報(何についてのトピックなのかなど)を前もってとることができるので、リスニングだけで視覚的要素がまったくなかった旧式に比べると、逆に解きやすくなったという見方もできます。

合計3人の問題も出題されるようになった

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これまでは男女1人ずつ(合計2人)の会話でしたが、合計三人の問題も出題されるようになりました。登場人物が増えたという点では確かに難しくなったように感じられますが、男性1、男性2を区別させるような問題はなく、また会話に含まれる単語数も不変でした。3人のスピーカーが出る場合、図や表の挿入はまったくありません。これは当初の想定どおりといえるでしょう。

リスニングの総括としては、新しい問題形式の投入にあたり「面食らってしまう」ことによるやりにくさは多少あるものの、単語が基盤にあり、単語を覚えていなければ、どんなに注意して聞いてもわからないものはわからない、という状況は変わらないままでした。

たとえば、いかに問題形式に慣れようとも、先の問題で Quarter(四半期) の意味を知らなければ、正解を特定しにくくなります。状況的に判断して正解に辿り着けたとしても、そうこうしている間に時間をロスして、次の問題の先読みが出来ない→結果として本来と消えた次の問題セット(3問)もがた落ちになった、ということに繋がります。

先読みも、単語を知っていれば即座にできますが、単語を知らないのに素早い先読みはできません。だからこそ本質的(エッセンシャル)な単語を押さえておくことが大切です。

新TOEICになったとしても、当面は、新形式への慣れと単語力強化の2つが、新TOEICスコアUPにおいて重要になりそうです。次回はリーディングについて解説いたします。

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