三菱重工と事業統合、世界3強狙うニチユ フォークリフト業界再編へ

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三菱重工と日立製作所の火力発電事業統合と相前後する形で、11月末に発表された三菱重工とニチユ(日本輸送機)のフォークリフト事業の統合。いずれも三菱重工がらみの再編であることから株式市場でも大きな注目を集めたが、中でも、大きく株価を上げたのがニチユだ。

売り上げは倍以上、世界3強狙う

三菱重工とニチユ(日本輸送機)は11月29日、両社のフォークリフト事業を統合することで基本合意したと発表した。

2013年4月1日付で、三菱重工が会社分割したフォークリフト事業をニチユが承継する。三菱重工が分割するフォークリフト事業の部門売上高は前12年3月期で1140億円と、ニチユの前期連結売上高820億円を上回る。

事業統合した後のニチユは、フォークリフト市場で豊田自動織機、独キオンに次ぐ世界3位勢力を占める。規模と事業補完のメリットを追求することで、業界リーダーに迫る構えだ。

(ニチユの「トランサーFB15P」)

ニチユは、国内で初めてバッテリー式フォークリフトを開発したメーカー。主として日本国内とアジア圏で中小型のバッテリー式フォークリフトや物流システムなどの事業を展開してきた。一方の三菱重工は、小型から大型までのエンジン式フォークリフトに強く、北米、欧州、アジア、日本など全世界を販売先として事業を広げてきた。

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