職場で好かれる人、嫌われる人の「5つの差」 その質問は余計です!
知らない人同士が打ち解けるのは、少々時間がかかります。相手が心を開いてないように感じても、焦らずに相手を信じて穏やかに接することが、相手をラクにするのです。
人は相手に対して安心感を持ち、心が開かれてくると、口から自然と言葉が漏れ出します。
例えば、あなたが前任者から引き継いだ取引先、または新規開拓した相手とようやく面談が叶い、先ほどお伝えしたコミュニケーションを使って、少し打ち解けた雰囲気が出てきたとしましょう。
あなた 「本当に! 窓からの眺めは素晴らしいですね」
相手 「窓の下が川を挟んで公園ですから、目が疲れたり頭がぼーっとした時はこれを眺めてリラックスできますね」
あなた 「いいですね」
このように相手が言葉をくれた時が、今後の関係を左右するチャンスです。
上っ面だけでなく
人は誰でも、自分が伝えた話をあなたがどう感じたかをフィードバックしてほしいと願っています。あなたが返した「いいですね」の言葉に乗っている気持ち。それがあなたのフィードバックです。
また、相手が求めているのは「言葉よりも気持ち」です。
あなたの言葉に「うらやましい」「素晴らしい」といったニュアンスが含まれていれば、相手はさらに心を開いてくるでしょう。しかし感情のない言葉を伝えてしまうと、相手は「この人は私の気持ちを受け取ってはくれない。この人とは心がつながらない」と感じ、がっかりします。すると相手の心は閉じられ、話がはずむような言葉はもう出てきません。
ここで大切なのは「反応」です。いい反応をすることが成功の秘訣です。
いい反応を身につけたいのなら、相手の話をしっかり想像しながら聞きましょう。
話を聞くとは言葉を聞くことではありません。相手の言っている内容を理解するだけでは、話を聞いていることにはなりません。
本物の聞き上手は相手の話を想像しながら聞いています。まるでテレビを見るかのように、そのストーリーを映像として頭の中に映し出しているのです。
「札幌に行ったんだけど、まさか雪が降るとは思っていなくて、コートを持ってなくてね」と言われたら、まずそのシーンを想像します。雪が降る中、スーツ姿の相手を思い浮かべるのです。
容赦なく降りしきる雪。そして横殴りの風が、北の寒さに不慣れな一人の男を鞭打つ姿を想像し、自らの五感で雪の冷たさ、風の厳しさを感じ取ります。
素直に想像できる人の口からは、そこで「ひー!」という言葉が漏れ出るはず。そして「寒かったでしょう」と心底共感できるでしょう。
相手はそれをどう感じるか。
「自分が伝える場面をこの人も同じように想像し、同じ気持ちで聞いてくれている。自分と一体になってくれている」と感じます。
これが嬉しくないはずがありません。こうなると相手の心は完全にオープンになり、何でも話そうというモードに入ります。
わかってもらえる喜びを贈る。これが話を聞くということです。こうなると心に詰まっていた話が、とめどなく溢れます。取引先の人から新しいニーズを聞けたり、取引拡大を妨げている原因を取り除くヒントをもらえるのです。
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