「バツ3弁護士」が辿り着いた、意外な幸せの形 「事実婚」は本当に魅力的な選択肢なのか
日ごろ、多くの離婚や男女トラブルに関する相談を受けている弁護士たちは、男女問題のエキスパートとも言えます。3度の離婚を経験し、公私とも、様々なトラブル、男女の機微を目にしてきた原口未緒弁護士は、最近、4度目の結婚をしました。
夏には初めての赤ちゃんが生まれますが、選んだ結婚のかたちは「事実婚」。「これまでの経験をもとに『事実婚』を選んだ」と語る原口弁護士に、事実婚、そして結婚の極意について、お話を聞きました。
うまくいかなかった理由は「法律婚」をしていたこと
――ご結婚おめでとうございます。単刀直入にお伺いしますが、なぜ今回は事実婚にされたのですか?
3度の結婚がうまくいかなかった理由が、法律婚をしていたことだな、と気づいたことです。「結婚しているんだから」という理由で、相手に勝手に期待をして、過剰に求めすぎてしまう。結果として、相手も苦しめるし、「裏切られた」と、自分も嫌な思いをします。
私の場合、婚姻関係を盾にして相手への要求度合が高まる傾向があるのかもしれない、と。 そこで、今のパートナーとお付き合いを始めた頃から、婚姻届を提出する「結婚」というスタイルにとらわれないでいたいと考えていました。妊娠がわかったときに2人で話し合い、正式に事実婚を決めました。
パートナーは法曹関係者ではありませんが、離婚経験がある人です。離婚の大変さを知っていることもあり、すんなりと「事実婚でいいよ」と、抵抗なく応じてもらえました。