「バツ3弁護士」が辿り着いた、意外な幸せの形 「事実婚」は本当に魅力的な選択肢なのか

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――先日、原口先生の初めての著作である『こじらせない離婚』(ダイヤモンド社)が出版されました。「慰謝料は新しい生活をスタートするための支度金と捉える」という発想が新鮮でした。

離婚すると、引越し費用をはじめ、新しい生活を始めるための資金が必要になります。専業主婦の場合は、新しい仕事を見つけ、さらに軌道にのるまでの間の生活費もかかります。これらを支度金だと考えれば、提示する数字に根拠ができて相手も納得しやすいですし、財布を開きやすくなります。

離婚でもっとも大切なのは、精神的な区切りをつけられるかどうか。離婚がドロ沼化する人たちは、これがうまくいっていません。「高額な慰謝料を請求して復讐したい」、あるいは、慰謝料を「私の心の隙間を癒すための金額」と思ってしまうと、キリがなくなります。 相手の執着や未練も消えにくくなる。

「慰謝料は新しい人生を始めるための支度金」と考えれば、自分の心の区切りになるはずです。

(取材・文/ライター・吉田彩乃)

原口 未緒(はらぐち みお)弁護士
東京弁護士会所属。ココロもケアするカウンセリング円満離婚弁護士。コーチング・カウンセリング・セラピーなどをもとに、なるべく調停・裁判をしないで、スピード・円満離婚を実現する、『幸せになるための離婚』を提唱しています。
事務所名:弁護士法人 未緒法律事務所

 

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