全独身者に勧めたい!「婚前契約書」の活用幅 貯金額から家事分担まで「守らなければ離婚」

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基本的には何を書いても問題ないとなると、某ドラマのような分厚い冊子の婚前契約書もあるのかもしれません(写真:Good morning / PIXTA)

もとは他人だった2人が一つ屋根の下で暮らし、長い時間を一緒に過ごすのが結婚生活。価値観や生活習慣が違うのは仕方がないことですが、家事の分担や家計の管理方法で意見が食い違い、夫婦喧嘩の火種となることもあるかもしれません。

そんなトラブルを未然に防ぐのが、「婚前契約書」。これは、「毎月の収入から3万円は貯金にまわす」「離婚する場合、財産分与のお金は一括で支払う」など、夫婦間の約束ごとをまとめた文書です。

法的効力はあるのか

当記事は弁護士ドットコムニュース(運営:弁護士ドットコム)の提供記事です

「婚前契約書」は海外セレブの間などでは普及しているようですが、日本ではまだマイナーな存在。弁護士ドットコムの法律相談コーナーには、婚約者から「婚前契約書を作りたい」と言われたという男性が、「何それ?」と困惑した様子で相談を寄せました。

「婚約者から昨日突然、『婚前契約書を作りたい』と言われました。契約書なんて大げさな……と内心引いてしまったんですが、いったい『婚前契約書』って何なのでしょうか?契約した内容を守らなかったら、離婚されてしまうんですか?」

そもそも婚前契約書とはどんなもので、何を書けばいいのでしょうか? また、法的効力はあるのでしょうか? 田中真由美弁護士に詳細な解説をしていただきました。

A. 婚前契約書は、円満な結婚生活を送るためのツール

婚前契約書とは、「結婚生活を送っていく上でのルール」を文書にまとめたものです。二人で自由に作っても構いませんし、弁護士などに依頼したり、公正証書にすることもできます。

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