大災害後の「心の危機」は復興期に顕在化する

避難所トラブルも続出する「これから」の問題

言葉掛けとともに気をつけたいのが、親切の「押し売り」です。誰かの役に立ちたいというのは、素晴らしい気持ちだと思います。ただ、それも自己中心的にならないよう、十分気を付けたいところ。

たとえば、流通がままならない中、生鮮食品は、手元に届くまでに傷んでしまいます。また、必要のないものが届いても邪魔なだけです。環境、場所、家族構成、性別によっても必要なものはそれぞれ違います。

独りよがりを防ぐために

私は今回の震災で、現地の親戚からインスタントラーメンを送ってほしいと依頼を受けました。ただ、カップ麺はゴミが大量にでるので、袋麺にしてほしい、とのことでした。そう言われなければ、私はカップ麺を大量に送っていたかもしれません。これも、食器があるか、水が使えるかなどの状況によって大きく変わることだと思います。

親切心から、自己判断で何かをするのは控えてください。幸いにも、現在は通信は遮断されていないので、随時、現地の状況を把握しながらの対応が望まれると思います。

できることをできる範囲で、独りよがりにならず相手の状況を見極めて、継続的に忍耐強い援助をしていきたいですね。一日も早い復興を願うとともに、被災者の方々、その関係者の皆様の心が穏やかでいられますようにお祈りしています。

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