マツダ、円高の影響で今期は営業減益予想  前期は3年連続の最高益だが特損407億円

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 4月27日、マツダは17年3月期(今期)の連結営業利益が前期比25%減の1700億円になるとの見通しを発表した。円高による輸出の採算悪化が響くほか、研究開発投資などがかさむ。写真はロサンゼルスで昨年11月撮影(2016年 ロイター/Mike Blake)

[東京 27日 ロイター] - マツダ<7261.T>は27日、17年3月期(今期)の連結営業利益が前期比25%減の1700億円になるとの見通しを発表した。円高による輸出の採算悪化が響くほか、研究開発投資などがかさむ。

トムソン・ロイターのスターマイン調査によると、アナリスト24人の今期営業利益の予測平均値は2073億円で、会社予想はこれを下回っている。

今期の想定為替レートは1ドル=110円、1ユーロ=125円。ユーロ、米ドル、豪ドルなどあらゆる通貨に対し円高が進み、為替変動で営業利益を810億円押し下げる見込み。研究開発投資や新工場などに対する償却費の増加も208億円の減益要因になる。

今期の売上高予想は3.7%減の3兆2800億円、純利益予想は同14.4%減の1150億円。今期の世界販売計画は同1%増の155万台と過去最高を更新する。

16年3月期(前期)連結決算では、純利益が前の期に比べ15.4%減の1344億円となった。日本や欧米などでの販売は好調だったものの、タカタ<7312.T>製エアバッグ部品のリコール(回収・無償修理)関連費用として約407億円の特別損失を計上したことが響いた。

今回計上したリコール関連費用は不具合部品のインフレ―ター(ガス発生装置)で約800万個に相当するといい、小飼雅道社長は「これでほとんど引き当てた」と述べた。

前期の営業利益は前の期に比べ11.8%増の2268億円で、3年連続で過去最高となった。販売拡大で560億円押し上げたほか、原材料価格の値下げなどコスト改善で437億円増益要因となった。売上高は同12.3%増の3兆4066億円。スポーツ型多目的車(SUV)の「CX―5」などが好調で、世界販売は過去最高となり、同9.8%増の153万4000台だった。

*内容を追加しました。

 

(白木真紀 編集:山川薫)

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