大刷新した新宿駅で「絶対に」迷わない方法 あの有名「駅オタク」が語る
ここで、駅を設計する側からの視点で考えてみよう。駅に降りた人を改札口、あるいは他のプラットホームへ移動できるようにするには、プラットホームに直交する連絡通路を設ければよい。
連絡通路を作るには、方法が2つある。ひとつは並んだプラットホームや線路の下に線路と直交する連絡通路を作る方法。もうひとつはプラットホームの上を跨ぐ橋状の連絡通路だ。
当然、プラットホーム下の連絡通路へは階段を下り、プラットホーム上の連絡通路へは階段を上ることになる。つまり、下への階段とはプラットホーム下の連絡通路へ行くことであり、上への階段はプラットホーム上の連絡通路へ行くことである。
もうこれでおわかりの方もいるかと思う。JR新宿駅の場合、プラットホームから階段を下りれば東または西の改札口に行くことができる。階段を下りて東に行けば、東系の改札(東口・中央東口)、西に行けば西系の改札(西口・中央西口)だ。
一方、JR新宿駅は階段を上ればプラットホーム上の連絡通路につながり、南系の改札(南口、東南口、新南改札、甲州街道改札、ミライナタワー改札)につながる。新宿駅に北改札口はない。つまり「下は東西口 上は南口」というのが、新宿駅の第一の攻略法。「新宿駅や~下は東西~上は南~♪」と、歌いながらでも覚えよう。
バカにすることなかれ。これが意外に役に立つ。まずこれを覚えれば、新宿駅で山手線や中央線を降りたとき、迷う回数は必ず減る。
さらにここで新南改札エリアへ行くためにはもうひとつ注意が必要だ。先に「上は南」と覚えよ、としたが南系の改札は大きくは南口系(南口、東南口)、新南改札系(新南改札、甲州街道改札、ミライナタワー改札)に分かれる。
南口系と新南改札系はその間を通る甲州街道によって北の南口系と南の新南改札系に分かれている。つまり上へ行く階段にも南口系と新南改札へ行く2種類があるのだ。しかし、新南改札へ行く階段は、プラットホームの先にある。これは新南改札エリアが甲州街道を越えた南(地図では下)にあることを理解していれば、なぜプラットホームの先に階段があるか分かるはずだ。
プラットホームに降りたら階段のある方へ向かう。そして階段の中でも一番奥にあるものを選んで上へ行こう。そうしたらステキなエキナカ・エキソトがあなたを待っている。プラットホームの先にはミシュランのレストランがあるのだ。上へ行けばエキナカ・エキソト。実に覚えやすい。
東口と西口をつなぐ北連絡通路は東西をつないでいるか
新宿駅を東西に自由に行き来できるようになれば、かなりレベルの高い「新宿通」と言える。この道を知っていれば知っているだけで、新宿駅を苦と思わなくなり、逆にこれを知らないと、新宿駅は万里の長城よろしく鉄のカーテンのように立ちふさがる。新宿駅の東西の渡り方は、7通りある。北から順に並べると、以下のようになる。
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