プリウスと住宅の連携、トヨタが探る理想像 トヨタの挑戦
トヨタは2010年4月から愛知県豊田市で「低炭素社会システム実証プロジェクト」を進めている。その実証住宅10世帯にプリウスPHVと住宅の間で相互に電力を供給する「V2Hシステム」を今年12月に導入する。V2Hシステムを使えば、PHV、充電スタンド、住宅の電力の流れを制御することができる。
たとえば、太陽光発電や低コストの夜間の電力をPHVに充電しておき、昼間はPHVから住宅に電気を供給すれば、電気代の節約になる。このシステムが普及すれば夏場の電力需要ピーク時間帯からのシフトにもつながる。
トヨタはこの10月から豊田市で超小型EVを使った都市交通システムの実証実験も開始した。公共交通の最寄り駅など市内4カ所に車両ステーション(=下写真=)を設け、EV10台をカーシェアリングする。クルマと公共交通の最適利用化が目的だ。将来はEV100台、ステーション10~20カ所まで拡大する計画だ。
まず、家庭用コンセントから実現したトヨタの試み。将来、より省エネルギーで快適な生活や社会と理想像の実現に向けた第一歩である。
(大坂 直樹 =東洋経済オンライン)
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