いまや「ドローン」がアフガン戦争の主役だ 未公表だった米空軍のデータで明らかに
ただ、米空軍データによれば、軍の規模が縮小する一方で、ドローンへの依存度はかつてないほど高まっている。今年の第1・四半期にアフガンに配備された兵器のうち、少なくとも61%がドローン攻撃に占められている。
ドローンによる攻撃と偵察活動の頻度について、米空軍の第62遠征偵察飛行隊司令を務めるマイケル・ナビッキー中佐は、「ここ数カ月間は、間違いなくより多く飛行している」と言う。
「兵器の配備はここ数カ月増えており、需要はとどまるところを知らない」と同中佐はアフガン南部の都市カンダハールにある空軍作戦センターでロイターに語った。
従来の大規模な空爆作戦が進行するなか、長期的なドローンへの移行は、ほとんど注目されないまま行われている。
5%から56%へ
ロイターが調査したデータによると、ドローン攻撃は、昨年アフガンに米空軍が配備した兵器の56%を占め、2011年の5%から劇的に増加している。
アフガニスタン駐留米軍司令官のジョン・ニコルソン陸軍大将の手によって進められている見直し作業の中で、ドローンの役割は、重要な位置を占めることになりそうだ。同司令官は、どれほどの軍隊がアフガンに駐留すべきかを、6月に米議会に報告する準備を進めている。
ニコルソン司令官は、ロイターとの最近のインタビューで、その見直しの詳細について議論することを拒んだ。