いまや「ドローン」がアフガン戦争の主役だ 未公表だった米空軍のデータで明らかに
現在の計画では、2017年までに、現在多くが反テロ作戦に関わっている駐留米軍の規模を5500人にほぼ半減させる。訓練や指導的な活動も大幅に削減される。
「逆行」する米軍
ドローンは昨年、アフガニスタンで約530発の爆弾とミサイルを発射した。これはピークだった2014年の半分に当たる。
しかし、この数字は、NATO軍が、主に米軍主導で2009年以降10万人規模に派兵を拡大した「急増」期のまっただ中と比べれば、ほぼ倍増している。
他の多くのアフガンにある米軍事機関と同様、撤退に伴って縮小する計画と足並みをそろえるようにドローン作戦は徐々に縮小してきたとナビッキー司令は語る。
しかし昨年末、軍司令官たちはドローン作戦の縮小に「ブレーキをかけ、針路を反転させた」と同司令は言う。特にこれ以降、アフガン東部で脅威を与える過激派組織「イスラム国」の兵士たちに対し、空爆を増やすよう命令が下ったという。
タリバンは、自身もアフガン北部と南部で勢力を拡大する一方、アルカイダと密接なつながりを築くことで、何が正当な標的で何が正当な標的でないのかの境界をあいまいにさせる可能性がある、とニコルソン司令官は指摘する。