留学「行けばなんとかなる」思考が招く大失敗 「引きこもり」が、かえって悪化するケースも

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海外に渡航する目的が単に「海外経験を積む」ということであれば問題なかったのですが、「英会話をマスターする」という目的であれば、英語を話さなければ生活できないくらいの環境に身を置かなければなりません。「聞く」「話す」「読む」「書く」の英語4技能のうち、語学学校で後者2つは鍛えられますが、「聞く」「話す」に関しては、生活環境もポイントになります。

「海外に行けばつねに英語環境がある」というのは、幻想です。特にバンクーバーなど海外で人気の都市は、日本人が多い傾向がありますので、語学学校に通うとか、ほかの国の留学生とカフェで話すとか、どれだけ英語を話す時間を自分で確保できるかがカギになります。

「ネガティブ思考」では失敗しやすい

就職活動を控えた大学生の場合は、事前の計画の中で渡航目的や到達目標をはっきり定め、ワーホリと海外インターンシップならどちらが適しているか、国や都市はどこが合っているか、語学学校のコースはどれがいいか、詳細に決めてから渡航することを強くおすすめします。

以上、留学の失敗あるあるパターンを3つご紹介しました。「こんなのは一部の特異なケースでは?」と思われる方がいるかもしれませんが、留学ソムリエとして多くの学生さんに接する中では、決して珍しいケースではなくなっています。

さらにいろいろなケースが存在するのですが、失敗しやすい人のキーワード第1位を決めるならば、それは「ネガティブ思考」です。

留学に行くということは、まったく日本とは異なる環境で学ぶということですので、必ず困難な場面に遭遇します。その困難に対峙した際、「よし、乗り越えてやろう」と思うのか、「私は運が悪い」と思うのかで、その後の成長が大きく変わってくるのです。

今回は学生さんの失敗留学を取り上げましたので、次回は「社会人編」をお送りしたいと思います。これから留学を考えているビジネスパーソンの皆さん、必見ですよ!

留学ソムリエの詳細はホームページ、またはフェイスブックをご覧ください。

 

大川 彰一 留学ソムリエ 代表取締役

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おおかわ しょういち / Shoichi Okawa

日本認定留学カウンセラー協会幹事、TAFE Queensland駐日代表。1970年京都市生まれ。セールス&マーケティングに約10年間携わり、カナダに渡航。帰国後、留学カウンセラーとして4年間で約1000名以上の留学やワーキングホリデーに関わる。その後、米国の教育系NPOのアジア統括ディレクターとして約6年間、グローバル人材育成に尽力。海外インターンシップを大学の単位認定科目としての導入に成功、東北復興プロジェクト、アジアの国際協力プログラム開発にも携わる。現在は「留学ソムリエ®︎」として国際教育事業コンサルティングや留学の情報を発信。留学ソムリエの詳細はHPFacebookから。著書に『オトナ留学のススメ』(辰巳出版)。

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