米国ワインがとんでもない進化を遂げている ブルーベリーを加えた「青いワイン」も登場
こうした動きは、大手のワイナリーにも広がっている。2014年終わりにはフェッツァーがジンファンデルをバーボンの樽で熟成させた「1000 Stories」をリリースし、昨年秋には、ロバート・モンダヴィ・プライベート・セレクションが、バーボン樽で熟成した限定版のカベルネ・ソーヴィニヨンを発売した。
ロバート・モンダヴィ・プライベート・セレクションの製造担当、ジェイソン・ドッジ氏は「果実の性格が非常に強い」カベルネをバーボンの樽で熟成するのは理想的だと述べている。ワインの味が消えてしまうわけではなく、樽と「実によく融合する」からだと言うのだ。
ドッジ氏は、ワインとバーボンの製法を組み合わせることができるのは、実にエキサイティングだと語った。蒸留酒の製造者や醸造者が同じような製法に走る例は今後も出てくるだろう。
「変わり種」ワインをご紹介
さて、最後に昔ながらのカベルネに飽きている方のために、従来と全く異なるワインを紹介しよう:
・プレーリーベリー(Prairie Berry)「Blue Suede Shoes」 (40ドル) : ライトなルビー色のこのワインは、熟したブルーベリーの香りや風味、酸味とバランスの取れた心地よい甘さが特徴だ。ブルーベリーパイや刺激的なブルーチーズと合わせてお楽しみあれ。
・ベーカーバード(Baker-Bird)「Kentucky Black Barrel Cabernet Sauvignon」 (49.99ドル): このケンタッキー州のワイナリーは、黒く焼かれた使用済みのバーボン樽でカベルネを1年間熟成。そこから得られるワインは基調となるハーブの風味とともに、スパイシーな香りを醸している。レッドフルーツの香りと生き生きとした酸味に加えて、焼いたオークとバニラの風味が楽しめる。
・ブラン・ド・ブルー(Blanc de Bleu)の「Cuvée Mousseux Brut」 (24.95ドル): 透明なクリスタルボトル入りでティファニー・ブルーが映えるこのワインは、ブルーベリーのエキスを加えたぶどうを基本としたスパークラーだ。甘口のイメージがあるが、製法的にはドライ。軽くフルーティーで、ほのかにブルーベリーやグリーンアップルの香りが漂う。
・スパイシーヴァインズ(Spicy Vines)の「Original Blend Signature Spiced Wine」 (23ドル): ジンファンデルやシラーなどをブレンドしてシナモンやクローブなどを加えた。チャイのような香りとスパイスを加えたレッドフルーツの香りを醸している。味はほのかに甘い。常温でも、温めても、冷やしても、カクテルに混ぜても、おいしく飲める。
(C) 2016 Tina Caputo via Zester Daily and Reuters Media Express
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら