太陽電池と類似、中国勢に崩されたコエンザイム 三菱ガス化学が撤退
ところが同時期に国内の競合企業も増産に動いた。それだけでなく複数の中国メーカーが大挙してこの分野に参入してきたことで、コエンザイムQ10は供給過剰になり価格が崩れてしまった。三菱ガス化学はこの事業で赤字を続け、今後の採算が見込めないことから撤退を決めた。コエンザイムQ10の世界的な大手で化学メーカーのカネカも、直近決算までの数年に渡り赤字が続いているとみられる。
せっかくの成長分野が中国勢の大挙により市況が崩され、誰もが儲からなくなる。この構図は太陽電池とまるで同じである。
(武政 秀明 =東洋経済オンライン)
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