ベール脱いだ“走る美術館"の「現美新幹線」 座席もキッズスペースもすべてがアート
世界最速の「走る現代美術館」こと、「GENBI SHINKANSEN(現美新幹線)」が、4月11日、越後湯沢駅で報道公開された。
JR東日本は近年「乗って楽しい列車」を続々と東北、上越エリアに投入しているが、新幹線に関しては “足湯が楽しめる新幹線”として2014年7月、福島―新庄間に投入された「とれいゆつばさ」に続く第2弾となる。
E3系新幹線を5億円かけ改装
新潟エリアでは、世界最大級の国際芸術祭「大地の芸術祭」が3年に1度開催されており、アートによる地域活性化の先進事例として国内外から注目されている。そこで、首都圏や海外から新潟を訪れる観光客に、列車の車内空間でアートを楽しんでもらおうというのがコンセプトだ。
現美新幹線の車両は、かつて秋田新幹線で使われていたE3系新幹線を5億円かけて改装したものだ。外観デザインを手掛けたのは写真家・映画監督の蜷川実花氏。列車自体をキャンバスに見立て、外観に夏の夜空を彩る長岡の花火をデザインした。夜空のような漆黒をベースに色とりどりの花火が浮かび上がるデザインを目の当たりにした人は、度肝を抜くに違いない。
6両編成の車内は「美術館」として、松本尚、小牟田悠介、古武家賢太郎氏、paramodel、石川直樹、荒神明香、ブライアン・アルフレッドの各氏による絵画や彫刻、写真などの作品が展示されている。その代わりに、乗車定員を改装前の3分の1程度の105人まで減らした。
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