不二家など日系食品メーカー、反日デモの影響は
不二家は中国で、現地製品より約3割高い価格で富裕層や贈答品(ギフト)向けの菓子を販売している。これまで杭州の工場で売上高の約6割を占めるポップキャンディーを中心に現地生産していたが、ソフトエクレアなど取り扱い商品の幅を広げるため新工場を建設。今年8月に杭州第2工場を稼働したばかりだ。
不二家の中国事業は、連結売上高876億円(2011年12月期)のうち約25億円、営業利益10億円のうち約5億円を占める稼ぎ頭。今のところ今後の中国戦略を見直すまでには至っていないものの、反日感情が高まれば不二家製品の売り上げに悪影響を与える可能性は否定できない。
不二家に限らず、中国で現地販売する日系食品メーカーにとっては、まずは今後の影響を見極めることが求められそうだ。
(写真は中国の小売店で販売されている不二家の牛乳糖(日本名は「ミルキー」)
(平松さわみ、秦卓弥 =東洋経済オンライン)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら