「ごきげんよう」終了と「めちゃイケ」続行の差 「テレビの看板」長寿番組に何が起きているか

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“流れ”の成功例は、『ザ!鉄腕!DASH!!』『世界の果てまでイッテQ!』『行列のできる法律相談所』『おしゃれイズム』を並べた日本テレビの日曜夜と、『爆報!THEフライデー』『ぴったんこカン・カン』『中居正広の金曜のスマイルたちへ』を並べたTBSの金曜夜。いずれも同じターゲット層の番組を並べて、続けて見るための“流れ”を作り、リアルタイム視聴者を獲得しています。

とりわけこの春は各局とも、“流れ”重視の番組編成が顕著。たとえば、テレビ朝日は、放送17年の『ロンドンハーツ』と、放送3年の『世界の村で発見!こんなところに日本人』(以下、日本人に略)の放送時間を入れ替えました。これによって、「金曜は、『ミュージックステーション』から『ロンドンハーツ』へ」という若年層が好む“流れ”、「火曜は、放送12年の『たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学』から『日本人』へ」という中高年が好む“流れ”が誕生しました。

また、フジテレビが苦戦続きの『めちゃイケ』をサポートするように、19時に新番組『超ハマる!爆笑キャラパレード』を据えて、お笑い系の“流れ”を作ろうとしているのは明白。つまり、『ごきげんよう』や『昼ドラ』の終了はハマる流れがなかったからであり、「長寿番組といえども、“流れ”の中に入ることができなければリニューアルや打ち切りは避けられない」ということの証でしょう。

「司会者変更」はテコ入れになる?

長寿番組をめぐるもう1つの焦点は、司会者。『笑っていいとも!』はタモリさん、『ごきげんよう』は小堺一機さんなど、「長寿番組=司会者」というイメージが強いだけに、司会者本人の人気やモチベーションが番組存続の鍵を握っているのは間違いありません。

実際、放送40年の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)の黒柳徹子さん、放送33年の『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)のタモリさん、放送22年の『チューボーですよ』(TBS系)の堺正章さんなどは、存在そのものが番組の面白さとなり、本人もライフワークにしていることや、視聴率をシビアに求められる時間帯ではないこともあって、健康面の問題さえなければ、永遠に番組が続きそうなムードがあります。

ただ、放送41年の『アタック25』(テレビ朝日系)は児玉清さんの降板後に浦川泰幸アナと谷原章介さんが司会を務め、放送21年の『出没!アド街ック天国』(テレビ東京系)は愛川欽也さんの降板後に井ノ原快彦さんが司会を務めるなど、司会者の影響が限定的な長寿番組があるのも事実。司会者が何度も替わった放送50年の『笑点』(日本テレビ系)を見ればわかるように、番組フォーマットが視聴者を引きつけていれば、司会者の降板による番組終了はないのです。

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