「インプレッサ」の最新進化は何がスゴいのか スバルの新世代プラットフォームが遂に始動

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インテリアもグッと良くなった

インテリアにおける注目は、インパネ周辺からドアトリムにかけての質感がグッと向上した点だ。ソフトパッドを入れたインパネ素材にデザインされたステッチが施されており、ドアトリムまでが一体となって囲まれ感のある内装だ。

実際に運転席に座ってみると、シートのサポート感も高く、取り付け剛性も見直すなど、現行モデルと比べると、隔世の感がある。見た目の印象も一段とモダンになった。従来のインパネはエアコンのルーバーとナビ画面が積み重なったような眺めだったが、新型では中央に8インチのモニターが備わっており、その左右にエアコンのルーバーがデザインされて、助手席側ダッシュボートに施されたステッチが曲線を描く立体感のあるものになっている。「スバルスターリンク」と呼ばれるコネクティビティが導入されたことも特筆すべきだ。アンドロイドやアップルカープレイに対応する。

中身の進化にも注目

内外装のデザインだけではなく、新採用のスバルグローバルプラットフォームにも着目したい。試乗していない段階ゆえに、スバルによる説明を信じるしかないが、低重心化によって、リニアな操舵応答性を実現し、コーナリング性能はもちろん、ドライバビリティが格段に高まったとされる。

簡単に言ってしまえば、ボディをよりカチッと固めて、足回りをガッチリ取り付けて、ブルブルという振動を抑えることで、乗り心地が良くて、かつ信頼感の高い走りを得たということだ。同時に、「アクティブトルクベクタリング」なる機構を採用して、くねくねと曲がった山道を走らせてもキビキビと走るらしい。

心臓部については、FB型2L水平対向エンジンの部品を90%も変えるという大改良を施して、これまた改良版の7段マニュアルモード付きリニアトロニックと組み合わせる。パワーアップに成功しつつも、パワートレイン全体でのダイエットに成功し、燃費向上もできたという。

実際に商品が手元に届くのは、2016年後半になる予定だ。スバルのエントリーを担う「インプレッサ」の進化は、そのままスバル全体のスタンダードがひとクラス上になることにつながりそうだ。

川端 由美 モータージャーナリスト
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