iPhoneSEは、小型ゆえに中国・インドで苦戦か インドでは4インチ画面のシェアは10%

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しかしアナリストによると、インドや中国ではスマホはデジタル分野への主要なアクセス手段であり、大型画面が高く評価されることが多い。

ムンバイを拠点とするカウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチの調査ディレクター、ニール・シャー氏は「(インドでは)1台100ドルという低価格機種の大半が5インチ画面を備えている。スマホユーザーがより成熟化しつつあることを示す大きな理由は、彼らがタブレットやラップトップ型パソコンを持たず、より大きな画面のスマホを好むようになっている点にある」と指摘した。

インドで4インチ画面のシェアは10%

カウンターポイントによると、昨年末時点でインドで販売されたスマホのうち4インチ画面の割合は10%にすぎない。また昨年のインドのスマホ出荷台数に占めるアップル製品のシェアはたった2%にとどまっている。

さらにスマホ全体の7割近くが1台150ドル未満で販売されているインドにおいて、SEの400ドルという価格はなお多くの消費者にとっては高嶺の花と言える。

中国でも、3年前に廉価機種として売り出されたものの期待外れの結果に終わった「5C」の二の舞をSEも演じる恐れがある、とアナリストは警告する。

中国市場研究グループ創設者のショーン・レイン氏は「5Cは悲惨な状況で、だれもほしがらなかった。それを買えばお金がないということがだれの目にもわかってしまう。ただ安いだけではうまくいくことを意味しない」と述べた。

それでもアップルは、5Cのコンセプトを改善してあらためてこの中位機種の市場に参入し、韓国サムスン電子<005930.KS>や中国の華為技術(ファーウェイ)などと競争していく構えのように見受けられる。

SEは最新のプロセッサや指紋認証機能を備え、電子決済サービス「アップルペイ」にも対応している一方、価格は「6S」に比べて40%近く安く設定した。

(Mari Saito記者)

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