男と女は、なぜ根本的にわかりあえないのか 恋愛対象の決め手は外見?それとも内面?
ウィリーは、およそ1時間かけて体重100キロはあろうというおデブちゃんの男性に変身。サラも、二重あごに着ぐるみのような肉襦袢でおデブちゃんの女性に。そして、それぞれが5人の異性と初対面でデートする様子を観察した。
見るからにふくよかな女性のサラに会いに来た男性の反応は…
「写真よりグラマラスな感じだね」
「君は妊娠してるの?」
「ちょっと頭にきてるよ。ガソリンと時間を費やして来たからね」
「実は僕は結婚してるんだ」
といったもので、途中で帰らず、最後まで話をしたのは、たった1人だった!
それに対し、太った男性のウィリーに会いに来た女性の反応は…
「来た時すぐには、あなただってわからなかったわ」
「私はすべての男性が好き。選り好みはしないわ」
「ハリウッドの市場には行ったことある? 今週末どう?」
最後まで話をするどころか、ハグやキスまですることに。5人中3人の女性はウィリーとまた会う約束をしてデートを終えたのだ。
男性は女性の腰を見ている?
なぜこんなに違いがあるのだろうか。
男女の愛情に関する心理を研究する立正大学の川名好裕教授は、「男と女では異性に求めているものが無意識のうちに違う」と指摘する。
「男性は女性に対しては外見重視で、美しさ、若さ、セクシーさを重視しています。それを演出しているのが、ウエストの細さ。ウエストが太いということは、中年になっているとか、別のパートナーがいて妊娠しているということのサインになります」
つまり男性は本能的に、自分の遺伝子を残すため女性が妊娠できるかどうかを見極めようと、無意識のうちに外見を気にするようにできているというのだ。
それに対し女性は「妊娠して子育てをするようになると、男の美しさはあまり必要ない。むしろ優しくて経済力のある男性の方が自分を支えてくれ、自分の子供も幸せにしてくれます」(川名教授)。そのため本能的に、外見の魅力より内面性を知りたいということで、コミュニケーションを継続しようとするという。
男性と女性とでは、本能的に異性へ求めているものが違う。しかも、これは無意識のことなのでお互いに違うものを求めていることに気づきにくい。それが、男女のもめごとを生む原因のひとつになっているのかもしれない。
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