5兆円目指すユニクロ、次なる狙いは中国制覇

5兆円目指すユニクロ、次なる狙いは中国制覇

「世界一のアパレル製造小売業を作りたい」。

9月2日、ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は終始強気だった。そして「2020年に売上高5兆円、経常利益1兆円を目指す」という構想を打ち出した。前期の09年8月期の売上高から、実に7倍超も伸ばす戦略だ。

その大半を占めるのが「ユニクロ」。中国を含むアジアや欧米で売上高3兆円、日本で1兆円を目指すという。

アパレル不況の中で独り勝ちの同社は、今期も最高益更新の勢い。05年に成長鈍化に業を煮やした柳井氏が会長から電撃的に社長復帰して以降、業績は右肩上がりが続く。引き続き国内ユニクロ事業は、都心の百貨店や駅ナカに進撃するなど成長路線に狂いはない。柳井社長が再び陣頭指揮を執ってからわずか数年で、ヒット商品を連発する集団へ進化したことは評価するべきだろう。

一方で、海外ユニクロ事業はこれから。商品企画力を磨くなど「再ベンチャー化」を優先したことの裏返しではあるが、前期売上高は約370億円。05年に設定した今期目標の1000億円に遠く及ばない。

戦略地域として02年に進出した中国も43店。が、柳井社長はこれを「2020年までに大型店だけで1000店規模」に伸ばすという。来年春は中国で、過去最大となる1000坪超の旗艦店を出店し、成長を加速させる狙いだ。

「世はグローバルリテーラーの時代。ローカルの製造小売業が、われわれやH&Mなどのグローバル製造小売業に負け始めている」(柳井社長)とグローバル企業への脱皮に自信を示す。

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 晩婚さんいらっしゃい!
  • ほしいのは「つかれない家族」
  • 買わない生活
  • グローバルアイ
トレンドライブラリーAD
人気の動画
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
商社大転換 最新序列と激変するビジネス
商社大転換 最新序列と激変するビジネス
「話が伝わらない人」と伝わる人の決定的な差
「話が伝わらない人」と伝わる人の決定的な差
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
日本企業は米中の板挟み<br>全解明 経済安保

先端技術をめぐる米中の争いは日本に大きな影響をもたらします。海外からの投資は経済を活性化させる一方、自国の重要技術やデータが流出し安保上のリスクになる可能性も。分断の時代に日本企業が取るべき進路を探ります。

東洋経済education×ICT