トヨタ「C-HR」は走りもスタイルも規格外だ 渾身の新型SUVが狙うのは「先駆者」の復権

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
フロントマスク、リア周りは実用性も付加

コンセプトカー譲りのアグレッシブなフロントマスク。リア周りは若干おとなしくなり実用性も付加されているようだが、リアドア周りのデザインを工夫し、5ドアながらも3ドアを錯覚するようなプロポーションはシッカリと踏襲されている。ボディサイズは「RAV4」よりも若干コンパクトで、全長4350×全幅1790×全高1555(ハイブリッド)/1565(ガソリン)mm、ホイールベースは2640mmとなっている。

シャシーは新型プリウスから始まった、トヨタのクルマづくりの構造改革「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)」のCプラットフォームを採用。「プリウスベースのSUV」と報道されているのは大きな間違いで、プリウスでも使用しているTNGAをC-HRでも採用している、ということだ。ちなみにサスペンション周りはクロスオーバーモデルとして大径タイヤ(225/50R18)を履くことや、より走りにこだわった結果、多くのアイテムは専用設計となっている。

パワートレインは欧州向けには1.8Lエンジン+モーターのハイブリッドと1.2Lターボ/2.0L-NAのガソリンの3タイプを設定。基本はFFだが、1.2LターボにはAWDも設定される。日本向けはハイブリッドと1.2Lターボが設定される予定のようだ。

トヨタにおけるSUVの歴史

今回はエクステリアのみのお披露目で、インテリアは未公開だったが、トヨタ関係者によれば「エクステリアに負けないデザインに仕上がっている」と自信を見せる。このC-HRを語る上で外せないのが、トヨタにおけるSUVの歴史だ。

SUVといえば、もともとはピックアップトラックの派生モデルとして堅牢な「ラダーフレーム構造」が普通だった。フレームとボディを一体にしたモノコックボディではなく、頑丈なラダーフレームの上にボディを載せる別体構造だ。

1980年代に日本でRVブームが起きるまでは質実剛健を絵に描いたモデルが多かったが、パワフルなエンジン、快適な乗り心地、充実した装備など乗用車と変わらない性能が要求されるようになる。

次ページクロスオーバーSUVの先駆者
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事