【大阪百貨店戦争】阪急うめだ本店が新装開店で見せた“意地”《NEWS@もっと!関西》

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【大阪百貨店戦争】阪急うめだ本店が新装開店で見せた“意地”《NEWS@もっと!関西》

人、人、人--。百貨店前の通路に、黒山の人だかりができた。
 
 エイチ・ツー・オーリテイリング傘下の阪急百貨店は3日、旗艦店の「阪急うめだ本店」を改装オープンした。同社は2012年のグランドオープンを目指し、05年から同店の建て替え工事を進めており、このほど第1期工事(売り場面積約2万7000平方メートルの新棟)を完了。その新棟部分を、先行して開業した。

世界初のターミナルデパート(1929年創業)、関西一の売り上げを誇る阪急うめだ本店のリニューアルとあって、地域住民の注目度は半端ではなかった。午前10時の開店にもかかわらず、8時の段階で既に6人の顧客が並んでいた。時間の経過とともにその数はグングン膨れ上がり、開店前には3000人の長蛇の列となった。

「お店のファンやからね。改装を心待ちにしていた」と、明石市の50歳代主婦。「すっごい人やで」。行列の長さに興奮して携帯電話で話しこむ女性の姿も。結局、百貨店側は混乱を避けるために、予定時刻よりも15分早めに、店のドアを開けた。

女性客を主要ターゲットに設定しているだけあって、地下2階から地上12階の全フロアのうち、3、4、7、8、9階の5フロアを婦人服売り場として大きく展開。国内初の登場となるブランドも含めて、高級海外ブランド12テナントを設置した。

中でも、人気映画「セックス・アンド・ザ・シティ」の主人公が映画の中で愛用していたことでも知られる高級婦人靴「トリバーチ」には、女性客の視線が熱く注がれ、この日も入店まで最大1時間の待ち行列となった。

食品フロアも地下2階から地上1階までの3フロアに拡充(以前は1フロアのみ)。“大阪で行列ができる店”として有名な堂島ロールの「モンシュシュ」やチョコレート専門店「ベルアメール」など、人気スイーツ店を強化していることも特徴だ。

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