デキない男のホワイトデー戦略はなぜ凡庸か デキる男には「その手で来るか」の驚きがある

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デキる人を観察していると、彼らは表面的な方法論から一歩踏み出したお作法を使っています。デキる人のマーケティングは、次のABCの3ステップです。

• Ambitious (野心)

まず前提条件に対して問題意識を持って、前提条件を変えてやろうという野心を抱きます。たとえば「女が男にチョコを渡し、1カ月後に男が女に返すのが儀式化しちゃった日本のバレンタインデーとホワイトデーってどうなの?」という野心です。

• Bold(大胆)

次に業界の常識を洗い出して、常識を覆したらどうなる? と大胆に考える。「逆に、バレンタインデーに男から女にチョコを渡したら、どうなる?」という大探索です。

• Crazy(「クレイジー」)

そして1人でもその常識に立ち向かうという、一見「クレイジー」な行動に出る。「1人で日本のバレンタインデーを変える抵抗しています」はクレイジーな行動のひとつです。

1人でも常識を変えるために立ち向かい、常識を変えるまで行動し続ける。「クレイジー」さというのは、実は、立ち位置を際立たせ顧客の共感を呼びやすくなるマーケティングの成功条件と言えます。

マーケティングのお手本はココ・シャネル

日本男子中心だった日本のビジネス界は、概してマーケティング下手でした。前提条件や成功体験から一歩踏み出すことがデキないことが、その原因とよく言われています。日本のバレンタインデーとホワイトデーのような儀式的なイベントの振る舞い方で、男のマーケティング力を見分けることができると思います。

最後に、Ambitious、Bold、Crazyな顧客創造マーケティングを実践した1人の女性の言葉をご紹介します。みなさん、素敵なホワイトデーを。

みんな、私の着ているものを見て笑ったわ。でもそれが私の成功の鍵。 みんなと同じ格好をしなかったからよ。〜 ココ・シャネル

 

タブ タカヒロ ビジネスコンサルタント、はたらく女性のかていきょうし

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たぶ たかひろ / Takahiro Tabu

東亜大学トータルビューティ学科客員准教授。外資系アパレル2社→MBA取得→コンサルティングファームという経歴で現在に至る。新卒でやたらと有能な女性の多い職場で女子力を鍛えられ、海外勤務も経験。MBA取得後、コンサルティングファームにて、男くさいロジックと競争の世界に翻弄され、一瞬自分を見失ったものの、土壇場で開眼。周りを巻き込み味方を増やしてわくわく仕事をするスタイルを確立。週末にライフワークとして行っている「はたらく女性のかていきょうし」は大人気の数カ月待ち。セミナー開催や、雑誌取材など多方面で活躍中。共著に『外資系コンサルはなぜ、あえて「手書き」ノートを使うのか?』(KADOKAWA)。

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