三菱自動車「貧者の戦略」、瀬戸際からEV一番乗り

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 問題は、価格と量のジレンマだ。アイ・ミーブの希望価格は459万9000円。政府補助金を勘案すれば、顧客の実質支出は320万円だが、アイ・ミーブの車体は「軽」がベース。小型車の新型プリウスが205万円とあっては、「環境対応」をアピールしたい法人はともかく、個人顧客の食指は動かない。

こんな価格になってしまうのは、一つはコストの半分を占めるとされるリチウムイオン電池の高さ。もう一つは、生産量の設定が少なすぎるからだ。海外含め初年度2000台。初の量産車と銘打っても到底、量産と呼べる水準ではない。

が、これが精いっぱいだった。

EVシステムで勝負 前途に中国“格安”車

益子社長がアイ・ミーブの開発にゴーサインを出したのは、05年5月。その前年には2154億円の大赤字にまみれ、ダイムラーが支援打ち切りを通告してきた。4カ月前の1月には2回目の再建計画を策定している。会社自体、生きるか死ぬかの瀬戸際での決断だった。

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