クールな「ユニかぶり」。ユニクロのステキなCSR《それゆけ!カナモリさん》

 いま、世界はますます「スモール化」「フラット化」が進んでいます。フラット化されたことによりグローバルに統合された世界では、遠く離れた地域で起きる事象も、私たちの日々の生活に大きく影響を及ぼします。つまり、経済的に、社会的に、技術的に、世の中は今、相互につながっているのです。

これは、IBMが新たに掲げたコーポレートビジョン「 SMARTER PLANET」を説明するコピーの冒頭だ。

IBMが言いたいこととはちょっと違うけれど、世界のスモール化は我々の衣料を地球の裏側まで届けてくれることにつながり、難民キャンプの人々が我々と同じユニクロの服を着ているというフラットさが実現されている。

活動の様子を伝えるフォトリポートで紹介されているエチオピアの若い男性は、筆者が持っているのと同じ、赤いポロシャツを着ている。人とユニクロの服がかぶることを、最近では「ユニかぶり」というそうだが、こんなかぶり方はむしろうれしくなる。

グローバリズムの恩恵を受け、いい物を安く消費することが出来ている。その裏では、政治的、地政学的にシステムからこぼれ落ちる国々もあるのは周知のとおりだ。ユニクロが行っているCSR「全商品リサイクル活動」は、経済のシステムを回し、自社のビジネスを加速させながらも、こうした国々を支援する。無駄がない。

新橋の真ん中で思わず叫びたくなった。「こんなユニかぶり、ありじゃね!」。

 

《プロフィール》
金森努(かなもり・つとむ)
東洋大学経営法学科卒。大手コールセンターに入社。本当の「顧客の生の声」に触れ、マーケティング・コミュニケーションの世界に魅了されてこの道18年。コンサルティング事務所、大手広告代理店ダイレクトマーケティング関連会社を経て、2005年独立起業。青山学院大学経済学部非常勤講師としてベンチャー・マーケティング論も担当。
共著書「CS経営のための電話活用術」(誠文堂新光社)「思考停止企業」(ダイヤモンド社)。
「日経BizPlus」などのウェブサイト・「販促会議」など雑誌への連載、講演・各メディアへの出演多数。一貫してマーケティングにおける「顧客視点」の重要性を説く。
◆この記事は、「GLOBIS.JP」に2009年7月10日に掲載された記事を、東洋経済オンラインの読者向けに再構成したものです。

 

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