新「電車とバスの博物館」の超目玉はコレだ ミュージシャンの向谷実さんも全面協力
「電車とバスの博物館」。東急田園都市線宮崎台駅(神奈川県川崎市)の高架下に広がる、東急電鉄の電車やバスをテーマにした博物館だ。東急沿線をはじめ、1980年代以降に首都圏で育った人なら、特に鉄道ファンでなくても子どもの頃に親子で訪れ、電車の運転シミュレーターや大型の鉄道模型ジオラマ、かつて使われていた実物の電車やバスに目を輝かせた思い出のある人も多いのではないだろうか。
開館から約34年となる、その「電バス」が2月19日、約5カ月の休館期間を経てリニューアルオープンした。目指すのは、かつて親に連れられて訪れた子どもたちが子育て世代となったいま、今度は自分の子ども、そして親とも一緒に来て楽しめる……という「三世代で楽しめる博物館」だ。
「体験型」で人気集める
「電車とバスの博物館」が田園都市線高津駅(川崎市)の高架下に開館したのは1982(昭和57)年。当時、首都圏で鉄道に関する博物館といえば神田の「交通博物館」がほぼ唯一の存在だった中、私鉄による博物館の開館は注目を集めた。
施設自体も、実物の自動改札機による入館システムや、当時は珍しかった運転シミュレーターなどの設備を備え、その後増えていく体験型博物館のはしりといえる存在だった。
開館から20年ほど経った2003(平成15)年には、高津駅の複々線化工事に合わせて3駅離れた宮崎台駅の高架下に移転。現在地での開業から10年超が経過した昨年9月末から一時閉館し、館内展示や施設のリニューアルを行った。
高架下の斜面に建つ4階建ての建物という基本的な構造は従来と変わらないが、内装は東急線7路線のラインカラーをあしらったカラフルなイメージに。従来は週末などのイベント開催時に使われていた、本館と道路を隔てた場所にある「イベント館」を、低年齢の子どもを主な対象にした「キッズワールド」として改装オープンするなど、新たな施設も加わった。
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