一等地のオフィス街に増殖中、都心型データセンター人気のワケ


 「品川駅から徒歩7分。都心オフィスからも好立地」。高級マンションでなく、実はデータセンターの宣伝文句だ。ここ数年、東京23区内ではデータセンターが増加している。品川の大手電機メーカー跡地でも一部区画で2万平方メートル、7階建ての大規模施設が建設中だ。

データセンターでは企業のサーバーを預かり、保守管理や運用サービスを行っている。郊外や地方での運営委託も堅調だが、都心型増加を牽引しているのは、ポータルサイトの運営者やeコマース事業者だ。今年4月に都心部で3カ所目となるセンターを立ち上げた伊藤忠テクノソリューションズは「主要顧客のネット系企業は、データ抽出が戦略の要。週一度、自らセンターに足を運び購入履歴などを解析してマーケティングに役立てている」(DC事業企画室・事業開発部の唐木眞部長)と話す。

近年は、運営費用削減の一環でデータセンターにサーバーを移管する一般企業も増加。企業のIT投資削減でシステム事業者が冬の時代を迎える中、データセンター事業は今後4年間で約12.7%の伸びが見込まれている(IDCJapan調べ)。ITバブル崩壊後は供給過剰に陥った都心型センターだが、現状はほぼフル稼働にある。ネット事業者の拡大と共に、新規センター開設が続きそうだ。

(麻田真衣 =週刊東洋経済)

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