解体!R25--ビジネスの裏側、教えます。社内では意外に評価されていない!?《広告サバイバル》
それなのに利益率が低いというのは、どういうことか。直接の理由は、この媒体の出自にある。そもそも『R25』は主に中小企業を相手にした既存のリクルート媒体とは違い、ナショナルクライアントと呼ばれる大企業の広告を獲得する目的で立ち上げられた。しかし、大手広告主は電通のような大手広告代理店がガッチリ抱え込んでおり、結局は電通にコミッションを支払い、営業してもらわねばならなかった。
リクルートの利益率の高さは広告代理店を介さない直販モデルにあるが(下図参照)、その高収益モデルを維持できなかったのである。
現在、『R25』の営業は電通と合弁で設立した専門の広告代理店メディア・シェイカーズ(出資比率は電通6割、リクルート4割)が担当。動画コンテンツやコンビニとのタイアップなど、同社主導で関連事業の開拓が進む。
「『R25』はリクルート的でも電通的でもない。まったく新しいビジネスだから、既存の価値観の中では理解されにくい。リクルートや電通の社内に身を置いていたら、続かなかったかもしれない」とは、笠松良彦メディア・シェイカーズ社長。リクルートと電通の狭間で、『R25』は独自の進化を遂げることになるのだろうか。
(週刊東洋経済)
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