斬新!会議メモは「ヤフーニュース」調で蘇る 自分にも相手にも、伝わらなければ意味がない
前回の記事で解説した「まとメモ」に引き続き、今回は、情報を未来の自分や他人に的確に伝える「つたメモ」のテクニックを公開します。
「見出し」メモで興味をあおる
情報を「伝える」と言いましたが、大切なのは「伝わる」ことだと思っています。一生懸命「伝えよう」としてもこちらの一方的な情報の押し付けになってしまっては人の共感は得られません。たとえば、聞き手の理解を意識せず「伝える」ことに終始する国会の答弁などは、非常に理解しづらいですよね。相手のことを知り、丁寧に届ける情報は深く「伝わり」ます。「つたメモ」は、より興味深く、面白く、正確に、意思が伝わるようにするメモ術です。
まずひとつ目に紹介するのが、企画書や資料が決定的に伝わりやすく変わる「見出し」メモ。
新聞記事でも書籍でも、短い言葉で端的に、しかも人々の興味をあおる「見出し」が用いられます。この「見出し」のテクニックを応用することで、興味をひくメモを作ることができます。
前回までの記事で、あとから使えるメモにするためには、「メモしたときのことを忘れているであろう未来の自分」に向かって書くことが重要だとお話ししました。
この「見出し」は、未来の自分が、その会議の場面を鮮明に呼び起こすスイッチとなります。また、社内文書や企画書など人に見せる文書を作るときにも大いに役立ちます。
基本形は、『メモ年月日+クライアントと内容+打ち合わせのメンバー』。これをメモの見出しにします。
必要最低限の情報ですが、これだけでメモがぐんと使いやすくなります。
それでは次に、さらに「興味をひく」情報を付け加えてみましょう。「印象的だった部長のひと言」を入れてみるとこうなります
どうでしょう。一気に面白さが増しました。「女性を意識して商品開発する」と箇条書きにするのと比べ、臨場感がまったく違います。会話文の未来の自分が「そうそう、あのとき部長が熱く語ったんだよな」と思い出すきっかけになりますし、たとえすっかり忘れていたとしても「あれ? 部長なんでこんなこと言ったんだっけ?」とメモを読み進めたくなります。できるだけリアルな発言を書くのが会話見出しのコツです。
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