有料会員登録 東洋経済オンラインとは
政治・経済・投資

苦境のオリックス! 資産圧縮で耐え忍ぶ“不動産金融王”《不動産危機》

8分で読める
2/4 PAGES
3/4 PAGES
4/4 PAGES


 みずほコーポがどのような姿勢をとるかが、オリックスの命運を握る。しかし、「たまたま残高が多いだけでオリックスのメインバンクという認識はない」(みずほフィナンシャルグループ幹部)。経営不振の不動産金融大手アトリウムを完全子会社として取り込んだクレディセゾンなど、メイン先のノンバンクには支援が必要になりそうなところもある。この先、どこまで支えることができるか。

さらにオリックスには地銀からの借り入れも合計で4000億円以上あるとみられる。経営悪化により貸し出し縮減に動く地銀も多く、この部分の残高維持にも苦労しそうだ。

年度末にかけ、社債、コマーシャルペーパーなど直接調達市場が機能を取り戻しつつあることは朗報だ。が、4月以降どう転ぶのか、まったく予断を許さない。「監査法人が引当金の大幅な増額を迫り、赤字決算を迫られるリスクもある」(証券アナリスト)。

オリックス社内では、赤字転落により資金調達が困難になることを想定した“頭の体操”も行われているという。それは、オリックス信託銀行の下にリースなど他部門をぶら下げる形とし、銀行持ち株会社に転じることだ。こうすれば経営の自由度が制限される代わりに、公的資金注入で資本増強を図れるというわけだ。

海の向こうでは、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレーなどの巨大投資銀行が昨年、銀行持ち株会社に業態変更を行うことで経営の安定度を高めた。世界的に外部負債依存型のノンバンクが行き詰まる中で、オリックスはノンバンクのままでいられるか。09年は正念場の年となる。

■業績・事業概要など企業データの詳細はこちら

(週刊東洋経済 写真:大隅智洋)

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

政治・経済・投資

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数